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2階常設展室における新規展示について

 今回、京都市住宅供給公社洛西事業部、京都市洛西竹林公園のご厚意により、当館の常設展示において「清明」銘石仏 1点を展示させていただくことになりました。この石仏は竹林公園に同じく一括で京都市有形文化財に指定された石仏・石造物300点余りとともに、野外展示されていたものです。

 「清明」銘石仏は、1975年の地下鉄烏丸線の試掘調査で、烏丸通の東側溝の石垣石材としてみつかりました。鎌倉時代に造られた阿弥陀如来の立像ですが、下半は欠損しています。光背には左耳上に観世音菩薩を示す梵字があり、右耳上にも大勢至菩薩を示す梵字の一部が認められることから、全体で阿弥陀三尊を表していたようです。また、左腕脇には「清明」があり、これは追刻とみられます。五芒星を伴うことから、陰陽師として有名な安倍晴明に対する信仰との関わりが窺えます。

 

 

 

1.展示内容 「清明」銘石仏 1点、解説パネル 1点

2.展示場所 京都市考古資料館 2 階 土器変遷コーナー右端

 

 

更新日2018-06-05