設立の趣旨

 

京都は、千年の都、歴史の町といわれています。市中には質量ともに優れた文化財が豊富に存在していますが、地中にも長い歴史がきざみこまれています。平安京跡をはじめとして、その南西部には長岡京跡の一角も含まれています。

このほか、中臣遺跡、六勝寺跡、鳥羽離宮跡、山科本願寺及び寺内町跡等の著名な遺跡があり、さらに近世の御土居跡や伏見城跡もあります。また、市街地の周辺部にも古代集落跡、古墳群、寺院跡、瓦窯跡などが多数存在しています。

こうした中、本市の都市機能を維持し、市民生活を向上させるための都市開発や再開発が進められ、市街地と遺跡が重複していることもあって、遺跡地におけるこれらの開発行為がさけられない実情があります。

京都市埋蔵文化財研究所は、開発行為により破棄される市内埋蔵文化財の調査を行い、遺跡の保護と研究を通じて、市民の埋蔵文化財に対する保護思想を啓発するとともに、その成果を公開、活用をはかることを目的とし、京都市により昭和51年(1976)10月に設立されました。


事業内容

埋蔵文化財の発掘調査
出土遺物の整理・復原・保存処理・収蔵・保管・管理・展示
報告書の発刊
埋蔵文化財の普及啓発
京都市考古資料館の管理運営(指定管理)

 

沿  革

1976年10月 財団法人設立許可。理事長に村田治郎、所長に杉山信三就任
1976年11月 事務所を京都市右京区花園中御門町3大信ビルに置く
1979年11月 上京区今出川大宮東入元伊佐町265番地の1に移転
京都市考古資料館開館
1981年5月 全国埋蔵文化財法人連絡協議会へ参加
1994年4月 所長に川上 貢就任。
2006年4月 京都市考古資料館指定管理者として管理運営。
2012年4月 所長に井上満郎就任。
2013年10月 公益財団法人に移行。

 

更新日2015-12-03