本年、令和5年(2023)の干支は卯(ウサギ)になります。ウサギは飛び跳ねる様子から「飛躍」、多産であることから「豊穣」「子孫繁栄」の象徴とされます。ウサギを造形する考古資料は余り多くはありませんが、「三条せと物や町」の中之町では、ウサギを描いた志野織部向付(5点)、公家町遺跡では、ウサギの土人形が出土しています。
また、左京区東天王町の岡崎神社は、平安京の東(卯の方位)を守護する神社としてウサギが神使とされます。宇治市宇治神社・宇治上神社は、兎道稚郎子(うじのわきいらつこ)を祭神としており、「宇治」の地名の元となりました。
今回の企画陳列では、立春の時期に合わせて、ウサギにゆかりのある神社の写真画像、出土したウサギを描いた志野織部向付やウサギの土人形、さらに縁起物のウサギの土製品、ウサギの伏見人形を展示することで、ウサギに関わる文化を紹介します。
記
1.期 間 令和 5年 1月 18日 (水) ~ 令和 5年 2月19日 (日)
2.開館時間 午前 9時~午後 5時( 入館は午後 4時 30分まで )
3.入館料 無料
4.展示場所 京都市考古資料館1階 エントランス
この度、京都市考古資料館では、特別展示「THE 金箔瓦」を下記のとおり開催いたします。
今回の展示では、安土・桃山時代を象徴する遺物の一つである金箔瓦をメインテーマとし、その誕生と展開、終焉までの歴史を追います。建物をきらびやかに飾り立てた金箔瓦は織田信長の安土城に端を発し、織田一門以外の使用が認められませんでしたが、豊臣期には秀吉居城は元より、有力家臣の大名屋敷にも使用されるようになります。安土城・大阪城・聚楽第・伏見城・京都新城・二条城の最新の調査成果とともに、金箔瓦の製作技法復元や科学分析の成果など、金箔瓦の最新の知見について展示します。
令和5年2月11日(土・祝) ~ 6月18日 (日)
(開館時間) 午前9時~午後5時 ※ 入館は午後4時30分まで
(休 館 日) 月曜日
京都市考古資料館 1階特別展示コーナー
(京都市上京区今出川通大宮東入元伊佐町265番地の1)
無料
京都市考古資料館 公益財団法人 京都市埋蔵文化財研究所
歴史街道推進協議会
◎ 館長による展示解説(有料・事前予約制)
① 2月12日(日) ② 3月11日(土)
◎ 文化財講座(京都アスニーにて実施)
① 2月25日(土)李銀眞「金箔瓦、織豊政権の威光を天下に示す」
② 3月25日(土)山本雅和「深掘り、聚楽第」
京都市考古資料館 電話 075-432-3245 FAX 075-431-3307
E-mail:museum@kyoto-arc.or.jp